マイナビ2027

マイナビ2026

新来島サノヤス造船の事業

新来島サノヤス造船には「新造船事業」「修繕船事業」「ガスタンク事業」の3つの事業分野があります。
また、社内で技術開発も行なっています。

新造船事業

New Shipbuilding Division

サノヤスは「まごころこめて生きた船を造る」をスローガンに、日本最高品質(=世界最高品質)の船造りをしてきました。サノヤスが得意とするのは、積載量が数万トンを超える貨物船。石炭、鉄鉱石、穀物などを積載する「バルクキャリア」と呼ばれるバラ積み船を中心として、作業船、フェリーなど様々な船種に、最先端の技術を投入しています。
過去、特殊作業船が「シップ・オブ・ザ・イヤー」を授賞したことが示すようにその技術力は確かなものです。優れた品質・性能・耐久性を持つ船を提供し、お客様のニーズに柔軟に応える対応力は、国内外問わず長年にわたり支持されています。

修繕船事業

Repair ship

船も車と同じように、定期的な検査とメンテナンスが必要になります。サノヤスでは、船のライフサイクル全体をケアできる体制を整えているほか、他社が製造したさまざまな種類の船の検査点検や修理を行っています。大阪製造所で扱うのは、海上保安庁の巡視船をはじめとした官公庁船が多くを占めています。更に、世界をリードしている船用高速エンジンメーカーであるドイツMTU社、アメリカCatarpillar社、マリンギアでは国内の日立ニコトランスミッション、ドイツZF社、Rentjes社製の整備に対応しており、国内ではトップクラスの地位を築いております。水島製造所ではドックの規模の大きさを活かして、中型の保安庁船のメンテナンスの他、新来島グループで製造した船の修理を行う中核施設となっています。

ガスタンク事業

Gastank Division

サノヤスでは事業の第三の柱としてLPG(液化石油ガス:主成分はプロパン)タンクをはじめとした、さまざまな種類の舶用ガスタンクの製造をしています。低温になるガスタンクの製造には高度で特殊な技術が必要となります。舶用大型LNG(液化天然ガス)燃料タンクは、国内メーカーではサノヤスが初めて製造しました。環境問題が地球規模で課題になっている昨今、クリーン燃料であるLNGやアンモニア、分離回収したCO2輸送等のガスタンク需要は年々増加が見込まれています。サノヤスでは大阪と水島の2拠点にガスタンク製造設備を整備し、製造能力増強を進めています。

技術開発

Development

サノヤス建造のパナマックスバルクキャリアが世界で初めてEEDI Phase3の規制値(2025年契約船から適用のCO2排出量規制値)をクリアしてきたように、省エネ技術に優れているのが当社の強みです。当社建造船は、特許を取得したSTF(Sanoyas tandem Fin)、ACE DUCTといったオリジナル省エネ装置を標準採用することで低燃費を実現し、環境に優しい船として世界の海で活躍しています。カーボンニュートラル実現を見据えた研究開発に加え、設計を高速且つ高精度に進めるためのAIの活用や、さらなる船の付加価値向上に向けた新規ロボット開発など、チャレンジングな研究も進めています。
ガスタンク事業においても、世界初の「液化CO2輸送船(圧入船Ready)」や「フルレフ式アンモニア専用Type Cタンク」の基本設計承認取得等の実績を積み、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、絶え間なく様々な技術開発に取り組んでいます。