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先輩インタビュー

入社年:2010年 
出身校・学部学科:大阪府立大学 海洋システム工学科
所属部署:技術設計本部 基本設計課 船型研究所(水島)

Q1この会社を志望した理由、入社の動機、決め手となったことを教えてください。
大阪公立大学(昔は大阪府立大学)と弊社は年に一度、技術交流会をしています。その技術交流会の懇親会に参加した時に、社員がとても仲良くて良い雰囲気でした。大学OBの方も社員に数名いて、親切に就職活動のサポート(熱烈な勧誘も含め)をしてくれました。
実家の大阪からも比較的近く、岡山へ移転することにも抵抗感もありませんでした。
Q2現在の仕事内容をできるだけ具体的に教えてください。
色々な船の形状や省エネ付加物を提案・開発し、CFD 計算(シミュレーション計算)で船の抵抗やプロペラ周りのエネルギー効率を推定します。大型模型を使用した水槽試験も実施し、船のスピードと馬力(エネルギー効率)を計算します。また大学との共同研究を通して水中ロボットの開発や深層学習についても勉強中です。

Q3仕事のどんなところに難しさや、やりがいを感じますか。
自分一人(もしくは一つの部署)で船は完成しないところ。例えば、船体形状を決定する上でも、エンジン等機材や各タンクの配置、居住区や係船装置など、様々な制約条件があり、それらを相談しながら調整する必要があります。
自分がPC 内で作成した船体形状が、約7m の模型試験(水槽試験)を経て、約200mの実船になったのを目の前にした時にはやりがいを感じました。また、開発した省エネ付加物で特許を取り、発明者欄に自分の名前が掲載された時も、努力して良かったと感じた瞬間でした。
Q4仕事においてこれからどんなことにチャレンジしていきたいですか。
これからはビッグデータやAI が活用される時代になりつつあると考えています。弊社では、2013年から実海域の実船モニタリングを開始し、実際の風や波を受けた船の推進性能データを収集しています。それらを設計にフィードバックし、より良い船を開発していきたい。
また近い未来には、GHG 排出ゼロの目標がIMO で掲げられており、設計にも大きな変革と挑戦(Change & Challenge)が求められます。
深層学習などAI を活用することで、今までの設計から、より良い船を設計するために新しい要素を積極的に取り入れていきたいです。

Q5新来島サノヤス造船に入ってよかったと思うこと、特に印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。
Q3 と重複しますが・・・
苦労して作成したPanamax サイズの船が、現場で製造された時に、上司に「設計した船ができているらしいよ、見に行く?」と声を掛けて貰い、見に行きました。
設計通りの形状で製作されていることに感動しました。
省エネ付加物の特許が取れた時にも喜びはひとしおでした。
Q6これから入ってくる後輩にアドバイスや会社のアピールを一言。
造船所としては中規模ですが、大手企業と比べて若い時から色々な経験をさせてもらえます。
船体形状を作成する仕事も大手企業では入社3年以下はさせて貰えないと聞きましたが、弊社では1年目から先輩社員の指導のもと担当することができます。
弊社の商船はブラジル、ヨーロッパからアメリカ、オーストラリアと世界中で活躍(荷役・運航)をしており、世界経済や社会へ貢献していることが感じられます。
これからもステークホルダーのニーズに親身に答え、良い船を設計していきたいです。

Q7一日のスケジュール(例)
7:30
出社、朝のミーティング(残作業や締め切り確認)
8:00
30
締め切り間近の実作業処理(船級への承認図作成、船主要求の回答、船型改 良、省エネ付加物の改良、計算結果の考察など)
9:00
30
10:00
30
11:00
30
12:00
昼休み
30
13:00
大学や研究関係作業(MBSEの勉強、プログラミング、深層学習データ準 備、実海域モニタリングデータ解析など)
30
14:00
30
溶接施工法、工作法の改善案を検討
15:00
30
16:00
CFD計算の予約(翌日計算結果の確認および報告
30
退社